春愁の前頭葉を食む蚕
さまざまなもの交雑し春の泥
何日か前の「陰」のエントリーで一句引用した後藤貴子のことをネットで漁っていたら、– 俳句空間 – 豈weeklyに記事があった。その記事で、後藤貴子本人が江里昭彦の句と自分の句の違いに言及した文章が引用されていて、面白かった。曰く、江里の句はnudeで、自分のはnakedだという。「股間」のエントリーで書いた劣情云々というあたりのことを端的に言い当てられていると思った。そこで引用されている江里の「腰で番い夜へ漕ぎ出す楽器かな」と、後藤の「右曲がりなる銀漢の灌ぎ口」は劣情への結託度合いにおいてたしかな違いがあるとおもう。
で、私はnakedを嗜好するのである。nudeはつまらん。
Nine Inch Nails のなんとか