山火事の起きさうな日の鴉かな 大木あまり
汽車が走る山火事 尾崎放哉
暗黒や関東平野に火事一つ 金子兜太
一月や火事いきいきと風下へ 三橋敏雄
火事を見し昂り妻に子に隠す 福永耕二
火事遠し一人が入りてみな家に 白岩三郎
火事消えし空に大恵那ほのとあり 酒井東洋
火事の夜は狐の影絵して遊ぶ 古舘曹人
火事哄笑せしが今日黒し 西東三鬼
火事跡のまた匂ひ出づ雪催ひ 鷹羽狩行
火事見舞あとからあととふえにけり 久保田万太郎
たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典
逢ふたびに火事の匂ひのする男 砂女
大木さん、その気配はきっと山火事ではないよ。 尾崎さん、……。金子さん、いまや飛行機から見る関東平野は光の海です。三橋さん、……。福永さん、わかります。白岩さん、古典的風景。酒井さん、同じく古典的。顔がほてっていない? 古舘さん、なるほど。西東さん、悔多き人生、ですかね。鷹羽さん、それそれ。 久保田さん、人間観察楽しい派? 坪内さん、……。砂女さん、それはワルいヤツだ(記憶で書いているので仮名遣い等間違いがあるかもしれません、乞御寛恕)
引き続きリハビリ中。