2011年12月24日土曜日


文明の衰退はとどまるところを知らず聖夜かな


(van der Werff の「キリストの埋葬」。青が印象的である。17世紀までのヨーロッパの絵師たちにとって、青い絵の具といえば高価なウルトラマリンとか緑がかったインディゴとかくらいしか無かったのだが、18世紀はじめにベルリンの絵の具屋が何かの配合の間違いで未知の青い絵の具を作ってしまった。ベルリン青とかプルシアン青とか言われる顔料である。これを契機にして人工絵の具の時代が始まったそうである。絵の具界の文明開化である。「キリストの埋葬」はプルシアン青を使った最初の頃の作品。この新しい絵の具をどう使おうかとわくわくしながら考えたんでせうね。)



暗天に青絵の具塗り込めよ聖夜なれば


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