空蟬を潰す戻らないと決めて
抽斗が開かない顔が取り出せない
突如建つ尖塔に似て晩夏光
赤富士はあの日の記憶かもしれぬ
壮年いまや地べたを這へる悪茄子
邪なわたくしがゐて稲の花
邪なあなたが嫌ひ稲の花
秋雷や気配してから鳴る電話
八月見切りセール。脈絡がないがそこが八月らしいところ。
それにしても大変な八月であった。梅雨明けの1週間の暑さを耐えたらちょっと涼しくなったので、今年はイケルのではないかと思ひ、おいらにも悪茄子の強さが身についたかと思ったのが大きな間違い。いつしか暑さは我が身体を蝕みて八月も十日を過ぎるともはや虫の息、、、
というようなことを書いている今日はすでに九月。もはや我が天敵八月は去ったのである。庭で鳴く虫の声も心地よくなんだか体の芯の辺りから復活してきている気がする。
何か真面目に書きたいことがあったような気もするが、またこれからぼちぼち書くことにして八月尽。
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