2013年4月10日水曜日

洗ふ


顔洗ふ贖罪のごと俯いて

というわけで、「洗う」がちょっとしたマイブーム。いろんなものを洗ってみている。

アメリカのミュージックビデオなぞ見ていると、よく女性が車を洗っているシーンが出て来る。女性ミュージシャンだと本人のこともあるし、男性ミュージシャンだと本人ではなく女性モデル。日本文化的にはピンとこないが、彼らにとっては何かの記号なのだろう。

それで、車ではなくても、何かを洗うという動作には、何か象徴的な意味が乗り込み易いような気がする。いろんな人が顔を洗うシーンをビデオに撮って繋いでみたら面白いと思う。みんな同じ姿勢で ----- つまり、俯いているはずである。顔にかぎらず、グラスを洗う、Tシャツを洗う、水菜を洗う、ズック靴を洗う、、、

いろいろ洗うものはあるが、そのなかで、手を洗うという動作をよく観察すると非常に面白いことに気が付いた。人間の身体でもっとも繊細に動かせるのは(右利きの人であれば)右手であって、その次が左手のはず。手を洗うという動作においては、このナンバーワンとナンバーツーの器用器官が絡み合って協働するわけで、見ていて面白くないわけがない。

と思うのだけれど、この文章では、僕がいったい何をどう面白いと思っているのか伝わっていないのではないかと思う。

この面白さを表現する言葉を見つけたいなー


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