2013年1月26日土曜日

火事


山火事の起きさうな日の鴉かな 大木あまり

汽車が走る山火事 尾崎放哉

暗黒や関東平野に火事一つ 金子兜太

一月や火事いきいきと風下へ 三橋敏雄

火事を見し昂り妻に子に隠す 福永耕二

火事遠し一人が入りてみな家に 白岩三郎

火事消えし空に大恵那ほのとあり 酒井東洋

火事の夜は狐の影絵して遊ぶ 古舘曹人

火事哄笑せしが今日黒し 西東三鬼

火事跡のまた匂ひ出づ雪催ひ 鷹羽狩行

火事見舞あとからあととふえにけり 久保田万太郎

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典

逢ふたびに火事の匂ひのする男 砂女



大木さん、その気配はきっと山火事ではないよ。 尾崎さん、……。金子さん、いまや飛行機から見る関東平野は光の海です。三橋さん、……。福永さん、わかります。白岩さん、古典的風景。酒井さん、同じく古典的。顔がほてっていない? 古舘さん、なるほど。西東さん、悔多き人生、ですかね。鷹羽さん、それそれ。 久保田さん、人間観察楽しい派? 坪内さん、……。砂女さん、それはワルいヤツだ(記憶で書いているので仮名遣い等間違いがあるかもしれません、乞御寛恕)

引き続きリハビリ中。

2012年12月28日金曜日

にんじん


  にんじん

かみさまはきらいにんじんならばすき

にんじんをくへばちきゅうはまるくなる

にんじんはおどつてゐるよくらのなか

にんじんをくふべしなみだながせるよ


  人 参

朝鮮の妻や引くらむ葉人参 其角

人参を食へば地球は丸くなる

人参は踊つてゐるよ倉の中

人参を並べておけば分かるなり 鴇田智哉


  
人 参

人参をきれいに洗ひ死の話 清水径子

人参を食ふべし涙流せるよ

神様は嫌ひ人参ならば好き

人参の絵がぬれてゐる種袋 阿部菁女



2012年11月7日水曜日

失せ物

そういへばブログをやつてゐたはづだとおもひ、ひらかうとしたがパスワードをわすれてゐる。ぜつく。すつたもんだのあげくやうやくひらけた。書くこともないが、何か書いてみる。







3分考えたが書くことを思いつかない。カップヌードル以下の頭である。仕方ないので、ツイッターで書いた句を並べてみることにする。


をみなごらみなめをとぢていへのなか

だれにしやうかなかみさまのいふとほり

うつくしいやみさへあればそこでまて


ほんとうは連作で百句くらいのまとまったものを作りたいと思っている。すこしづつズレていく短編小説の連作みたいな感じ。しかし、なかなか始動しない。


蝶飛べば蝶だと思ふのは何故か

ハロウィーン失せ物欄に見しわが名

十二月此処より北は死者の國